6年目の私が看護師を辞めた理由。辞めたい理由は毎年違った


女性 20代
NICU3年、産婦人科3年

看護師を辞めた私のこと

私は関西の某大学病院で2部署を経験しました。

しかし6年目に退職。
看護師を辞めて一般職に。

その後はまた看護師の道へ。
単発バイトや派遣で働き、今は常勤ナースとして生計を立てています。

私は新卒からの6年間、ずっと辞めたいと思っていました。
この経験が「今まさに辞めたいと思っている方」のお役に立てればと思い、記事を書くことにしました。

1年目の辞めたい理由

一年目の私
先輩や医師が怖すぎたからです。

毎日5回は怒られていました。
もちろん私が至らないのは重々承知しています。

でも先輩の機嫌次第だったり、怒る理由が理不尽だったり。

聞いたら怒られ、聞かなくても怒られ。
何か業務をすると怒られるため、とにかく何もしたくなかった時期です…。
しかも「あなたは本当にダメな人」「性根が腐っている」と人間性まで否定され、自分に自信がなくなっていた時期でもあります。

1年目は毎日辞めたいと思っていました。

2年目の辞めたい理由

二年目の私
あまりにもみじめだと思ったからです。

私は2年目も怒られる毎日でした。

特に新卒の子の前で叱られるのは結構きつかったです。
こんな私にもプライドがあったのだなと思いました。

新卒の子は、私に一切質問せず、他の先輩ばかりを頼りに行きます。
私が教えたのにもかかわらず、他の先輩に再確認へ行くのはよくある光景でした。

もちろんそれは自分の不甲斐なさゆえです。
もっと努力するしかありません。

でも一番ショックだったのは、点滴処置でちょっとしたトラブルになったとき、すぐ隣に私がいたのにもかかわらず、ナースステーションの先輩を頼って走った新卒の子です。

まるで透明人間扱いです。
先輩からは「あなた近くにいたのに何やったの!」と叱られもしました。

先輩の言う通りだと思います。
私が頼りないのは重々承知しております。

でもやはり傷つくものだなと思いました。

2年目は私の中にあった小さなプライドがズタボロになった年でもあります。
毎日辞めたいと思っていました。

3年目の辞めたい理由

三年目の私
自分の無力さに嫌気がさしたからです。

3年目にもなると、さすがに叱られる回数も減り、業務もそれなりにこなせるようになりました。
後輩からは相変わらず空気扱いされていましたが、自分が少しずつではあるものの成長している実感もあり、気分的にはそこまでの落ち込んでいませんでした。
むしろ安定してきた日常を楽しむ余裕すら出ていました。

しかしその平穏はある日を境に一変しました。

中途採用の方が入職してきたからです。
彼女は私と同じ3年目。

彼女は非常に優秀なナースでした。
とてもよく勉強しているようでしたし、真面目で頑張り屋で、嫌な顔一つせず何でもテキパキこなしていきます。
私が3年かかって覚えた一連の業務を、1ヵ月でできるようになったり。

私と同じ3年目のはずなのに、その知識とスキルには大きな差がありました。

実力はもちろん彼女が上です。

でも病院の指揮系統は、実力や年功序列ではなく、入職順に決まっていくルールでした。
つまり立場上は、同じ3年目とはいえ、私が上で、彼女が下となるのです。

彼女は事あるごとに私に指示を求めてきます。
でも私が判断するより、彼女が判断する方が明らかに的確です。

私が判断したことで、彼女まで叱られる事がありました。
後輩たちは、私よりも彼女を頼りにしていました。

主任や先輩からは「〇〇さんはできるのに」「〇〇さんを見習って」と、彼女と比較されることも多くありました。

私は全てにおいて負けていました。
私の成長なんてゴミごみのようなものだと思いました。

どう頑張っても彼女には勝てません。
3年目の後半は、自分が劣っている存在だと思いしらされた時期です。

毎日辞めたいと思っていました。

(ちなみに彼女は人柄もとても良い人です。悪い方ではありません)

4年目の辞めたい理由

四年目の私
多忙すぎたからです。

私は4年目になってもパッとしませんでした。
それでも仕事は回ってきます。

4年目からは委員会にプリセプター、その他色んな担当が割り当てられました。

もちろん適任者は、私ではなく、中途採用の彼女だと思います。

しかしこの病院は、入職順に役職が決まるルールです。
私は実力がないにもかかわらず、立場上は中堅ナースとなりつつあったのです。

4年目はとにかく激務でした。
日常業務に加えて、色んな雑務が舞い込んできます。
残業は当たり前でしたし、休日でも仕事が残っていれば出勤しました。

それが1ヵ月続き、2ヵ月続き、半年続き…。

「もしかしてずっとこの生活なのでは?」

4年目は職場と自宅の往復の日々に、将来の不安を感じた時期でもあります。

5年目の辞めたい理由

五年目の私
看護師に向いてないと思ったからです。

5年目は先輩方が一斉に異動と退職をしました。

その結果、私にチームリーダーが回ってきたのです。
しかも曜日によっては、主任代理業務まで任されることに。

とはいえ「任されたからには頑張ろう」と前向きに思っていました。
看護スキルは標準以下とはいえ、それなりに身に付けてきたつもりです。
師長や主任からも「あなたなら大丈夫」「私たちもフォローするから」と言っていただけていました。
「やってやろう!」そう思っていました。

でも現実は甘くありませんでした。

チームは、発足後すぐにバラバラでズタボロ状態に。

人間関係は最悪です。
6人のチームなのに真っ二つに割れてしまい、お互い口もきかず、目も合わせない。
大事な業務連絡ですらあやふやになっていきます。
大きなインシデントにつながる危険があった時は「〇〇さんの机にメモを置いておきました。〇〇さんの確認ミスです!」「なんで直接言ってくれなかったの!」「メモくらいしっかり見てください!」と揉めに揉めたりもしました。

理由は分かっています。

私です。
人をまとめることができない私が原因です。

もちろんスタッフ間の相性もあったかもしれません。
でもそれを上手にやりくりするのがリーダーです。

私はこれまで人の中心に立つ経験をしたことがなく、どうしていいのか分かりませんでした。
そもそも人間関係で悩むよりは、患者さんと関わる仕事にやりがいを感じていました。

そんな状態でチーム員が2名退職。
業務も激化しました。

私は胃痙攣を頻発して、体重が激減。

5年目は身も心も疲れ果てていた時期です。
もう辞めようと決意したのもこの時期です。

一般職で働く

一般職で働く
私は6年目を前に看護師を辞めました。
憧れていた一般職です。

でも結果として、色んな仕事を転々とすることになります。
一例をあげてみます。

・コールセンター
離職率が非常に高かった。クレーム対応。一般の方は話せばわかって頂ける。でも本職のクレーマーは話が通じない。異常なほど強烈。耐え切れずに退職。

・飲食店
ブラック企業。低賃金。病院以上に拘束時間が長く激務。さらにはアルバイトの管理まで。アルバイトの子は急に休む。休日出勤が多い。もちろんサービス。怖い方々のクレーム対応も。疲れているのに眠れなくなり退職。

・保健の営業
歩合制という名の低賃金。とにかく売れない。人間扱いされない。帰らせてもらえない。2か月も持たずに退職。

・エステ
長時間の激務。サービス残業。低賃金。パワハラ。クレームが強烈。トラウマに。病院以上に女の世界だった。

看護師を辞めて思ったこと

看護師は大変な仕事です。
でも一般職もそれ以上に大変でした。

やはり楽な仕事などないものですね。

特に一般職は「低賃金」「拘束時間が長い」「お客さん対応が地獄」という3点に苦しめられました。
どれか1つだけなら耐えられもするのですが、全てに苦しむことになります。

しかも看護師のように「手に職」ではありません。
使い捨ての捨て駒だというのはヒシヒシと感じていました。

そこに将来への希望などありません。

また一般職もどうにも人間関係が良くありません。

荒んだ環境は人の心まで変えてしまうのでしょうか。
未経験でも入れる職場は、やはりスタッフの質も良くありませんでした。

しかし予想外だったのは「一般職でも求人は多い」という点です。
もちろん看護師ほどではありませんが、ハローワークに行けば求人は沢山ありましたし、意外と内定も出やすい感じでした。

でもこれは若いうちだけです。
30代になると求人がガタッと減り、40代になると正社員はほぼ不可能だそうです。

また求人はブラックと呼ばれる業界に集中していました。
やはり待遇が悪い業界ほど、人の回転も速く、求人が出ているようです。

私から看護師の資格を取れば、社会的な弱者です。
それをトコトン思い知らされました。

看護師に戻ってみて

私はまた看護師として働いています。

最初は非常勤で透析クリニック(社会人の方向け)で夜勤専従をしました。

慣れてきてからは、派遣会社に登録をして単発バイトも経験しました。

単発は、修学旅行などの添乗・保育園・老人ホーム・訪問入浴・イベント救護待機・クリニックなど様々です。
毎回初めての職場ばかりのため、とても緊張したのを覚えています。
でも自分の引き出しが増えている実感は、以前勤務していた時よりも大きいものでした。

その後は回復期病棟に転職。
今も正社員として働いています。

生活は以前と比べてかなり楽なりました。
経済的にも時間的にも。

特に今の病院は、シフトをある程度融通してもらえるため、自分のペースで勤務でき、予想以上にストレスなく働けています。
有休もしっかり貰えているため、私生活もそれなりに充実しています。

同僚ともうまくやれているのも大きいかもしれません。

しかし、最初の苦労が今に繋がっているも感じています。
新卒からの5年間でたくさん壁にぶつかり、学習し、乗り越えてきた経験があったからこそ、今を楽しめているのだなと。

派遣で学んだこと


私は派遣時代、12個の病院で働きました。

そこで学んだのは「職場の良し悪しは入ってみなければ分からない」ということです。
面談で良さそうな病院だと思っても、働き始めてみると、人の入れ替わりが激しい劣悪な環境だったというのはよくあることでした。

「派遣で病院を見てから転職する」というナースがいると噂もあります。

でもそれは例外的なケースのようです。
派遣から正社員になるには、多額の金銭を派遣会社に払わなければいけないからです。
もちろん病院側の負担なのですが、人手不足のナースの場合は相場が高く200万円になったりもするそうです。

口裏を合わせてコッソリと入職するケースもNGだそうで。
バレると看護師を一切派遣してくれなくなるため、ダメらしいのです。
派遣会社は横のつながりもあるため「あの病院は看護師を引き抜く」といった話はすぐに出回るのだとか。

という経緯もあり私は看護rooという転職サイトを利用して転職先を探しました。
看護rooはアドバイザーの方が病院の生情報を現役ナースから聞き出してくれます。

これはとても参考になる情報です。
これだけでも利用する価値がると思います。

また良い条件の求人が揃っていましたし、条件交渉までもしてもらえるため、看護師が転職するには登録が必須だと感じました。

転職を考えている方は一度登録してみてはどうでしょうか。
その良さが分かるかと思います。

参考:看護rooの詳細▼

転職を迷っている方へ


日本には「転職は悪」と考える風習があります。
組織に忠誠を誓い、一ヵ所で耐え抜くのが美徳とされています。

でも私は悪ではないと思います。

むしろ転職は、人生を良い方向に変えるきっかけになると思っています。

その一方、自分に合わない職場で働き続けるデメリットは計り知れません。
成長が遅くなりますし、心身共に病んでしまいますし、何よりも貴重な時間がムダになってしまいます。

転職には勇気がいります。

でも大丈夫です。
苦しんでいる方ほど、多くの能力を吸収しているものです。
次の職場ではきっとうまくやれるはずです。

私などでも、平穏に暮らせていのですから。

最後となりましたが、この記事を読んで頂いたあなたが幸せな看護師になってくれるよう心から願っております。
それでは。