離島応援ナースで2回も失敗したけど質問ある?


三原Y子(29歳)
看護師歴7年目

「離島で働きたい」
「応援ナースに登録しようと思う」

私は離島ナース経験があるため、こうした相談をよく受けます。
こんな時、私はいつもこう答えています。

「マジで!?ちゃんと調べた?」
「離島は本当ぅーーーーーーーーーーに大変だよ(TqT)」と。

もちろん離島に憧れるのは分かるんですけどね。
私自身がそうでしたから(-_-;)

でも現実を知ったうえで、判断すべきだと思うのです。

そこで今回は「離島ナースについてよく聞かれるQ&A」をお伝えしたいと思います。
皆様の夢を打ち砕いてしまいますがご了承くださいm(__)m

まずは自己紹介

関東の総合病院で3年働く。
内科ナースとして平凡な人生を歩む。

でも次第に悩みが増えていき、離島応援ナースに申し込む。

27歳で1回目の移住(1年3ヵ月)
29歳で2回目の移住(7か月)
30歳で3回目の移住←イマココ

1回目、2回目はガチの離島。
離島の闇が分かり、3回目は無難に沖縄本島をチョイス。

1回目の離島

九州にあるガチ離島でした。

島の周囲は20Kmほど。
車なら40分ほどで一周できます。

人口は500人ほど。
住民は、ほぼ漁業か観光業(車より船の方が多い)
高齢化が深刻だそうで、子供はほぼいませんでした(小学生が2人)

診療所が1つあり、高齢ドクター1名、高齢ナース1名。
最近は観光客が急激に増えたことで、手が回らなくなり、応援ナースを頼んだとのこと。

診療所の関係者、住民の方々は誰もが親切。
「離島サイコー!!!」「一生ここで暮らす!!!」と思っていました。

ただその後イロイロありまして・・・。
1年チョットしか持たず(後ほど詳しく)

2回目の離島

瀬戸内海になるガチ離島でした。

島の周囲は15kmほどと小さ目。
こちらも漁業と観光の島。
観光名所や映画の舞台にもなっていたため、観光がグングン伸びている島でした。

内海のため、波の影響が少なく、船が欠航になる頻度は少なめ。
船の揺れも少なく、ありがたし。

ただここでもイロイロありまして・・・。
しかも最初から問題続きであり・・・。
7ヵ月しか持たず撤退(T-T)
(こちらも詳しくは後ほど)

3回目の離島

沖縄の本島のため、離島とは違いますが・・・。
今はここに定住しています。

応援ナースが派遣される場所は?

人手不足の病院ならどこでもです(汗)
基本的には離島(九州、四国地方が多い)、僻地(北海道が多い)、山奥(東北が多い)などです。

最近は、東京近郊も看護師不足が酷いため、首都圏応援ナースなんてのもあります。
あとは観光客が急増した沖縄も増えています。

期間はどのくらい?

契約期間は6ヶ月が多かった印象。

期間延長も可能です。
更新を繰り返し、10年以上働いている方もいました。

また派遣から正社員になる道もあります。
自分から希望もできますし、病院側から打診されることもあります。

でも正社員になると給料が激下がり(月10万円台)かつ、他にも色々と問題があったので、私は断りました・・。

給料はどのくらい?

普通の派遣とそう変わりません。
日勤のみなら20万~30万円ほどです。

「離島で月収50万円!」「年収500万以上も可能!」といった求人をよく見かけましたが、これは「過去にそんな事例もあったよ」というただの宣伝であり、特殊な事例だと思っておきましょう。
「鬼の残業、週6勤、夜勤専従などで40万を超えた人が過去にいた」というだけです。
これに騙される人は結構いるようですが(私も・・・)、よく考えてみれば離島の診療所に高額な給料を出せるはずがありません。

しかも派遣は、税金、保険料、年金の支払いなどの自己負担が月に2万~5万ほどあるのでご注意ください。
もちろんボーナスや退職金はありません。

つまり給料面だけで見ると、離島は割に合いません。

「いやいや!お金じゃない!」
「理想の生活がしたいんだ!」

そのご意見、よーーーーーく分かります!
私もそうでした・・・。

理想の離島生活?

離島は自然の宝庫です。

(お気に入りだった場所)

チョットした山と、青くきれいな海に、真っ赤な夕日。
ビーチは観光客で溢れていますが、ちょっと外れると穴場的な場所はいくらでもあります。

本土から友達が遊びに来たときは本当に面白かった!
海で泳いで、BBQをして、お酒を飲んで、サザエを取って焼いてみたり(マジおいしいよ!)

ですが・・・。
「一緒に遊んでくれる人がいれば」です。

独身の私には、宝の持ち腐れと言いますか・・・。
離島は狭いゆえに、2ヵ月もすると、すぐに新鮮味が無くなります。

しかも離島の旬は夏だけ。
秋から冬にかけては風も強くなり、海が荒れることも多く、家に引きこもりがちに。

それでも天気の良い日は、家にいる罪悪感からか、無理やり外出するのですが、やることもなく海辺でスマホゲーム。
罪悪感はさらに高まり「あー、しにてー、しにてー」なんて思っていました・・・。

「じゃあ島で友達作れば?」

私も最初はそう思っていました・・。

離島で友人を作れる?

正直、ハードルは高いです。

離島には若い女性がほぼいないので。
というのも島の子達は、高校生になるとほぼ全員島を出て、下宿先から高校に通い、卒業後は仕事が島にないため、帰ってこないのです。

帰ってくるのは海の仕事がある一部の男だけ。
女の仕事は少なく、若い子がやりたがらない仕事ばかりで、給料も安い。

そのため島の同世代はほぼ男。
島で結婚して永住したいのなら、申し分ない環境でしょう(#^.^#)

ただし漁業は、年々厳しくなっています(経済的に)
結婚したものの、生活していけず島を離れるご家庭もありました。

「けど田舎は生活コスト低いから大丈夫じゃない?」

分かります・・・。
私もそう思っていました・・・。

離島の物価はどのくらい?

離島の物価は「ムチャクチャ高い」です!
Σ(゚Д゚;)

ポテチ一袋いくらだと思いますか?

100円?
150円?

答えは300円です!
定価の3倍!!!

離島は輸送費がプラスされるため高額になるようです。

そのため島で生産できない全ての物が高いです。
キャベツ1玉300円、牛乳1本300円、卵1パック300円など(なぜか300円が多い)

「ネットで買えば安いんじゃない?」

私もそう思っていました。

ですがネット通販は、送料割増が当たり前。
「離島はプラス2000円」くらいならまだ良心的。
5000円~10000円取られたり、そもそも「離島不可」だったりします。

離島の物価は決して低くありません。
かなり高いです。

唯一の利点は、魚はあり余っていて、ご近所さんからタダでもらえる点でしょうか。
さばくの大変ですが・・。

「ご近所さん優しそう!」

離島はそうしたイメージありますよね。
ただし現実は・・。

ご近所付き合いはどんな感じ?

観光で田舎に行くと「田舎の人はやさしい、温厚」と感じますよね。

私も赴任当初はそう感じました。
皆さん親切で色々とお世話をして頂きました。

ですが・・・。
離島は、住民が長年固定化されておりかなり閉鎖的な環境です。
集落のコミュニティに加わる人間、つまり中長期的に住む人間に対しては、次第に厳しい目が向きます。
移住すると、人間の嫌な面は必ず見ると思います。

妬みや嫉妬もあります。

特にお金の嫉妬は大きいと感じました。
離島の賃金はかなり低いです。
世帯年収で100万円、200万の世界です。

そこに外から来た女が年収400万もらっていたら、やはり妬みの対象になります。
限界集落の医者がすぐに辞めてしまい社会問題になっていますが、まさにそれ。

地域に溶け込むには1年、2年じゃ全然ダメ。
10年、20年・・・。
たぶんもっとかかる、そもそも無理なのかもしれない。
そう思えるくらいです。

「私は10年経った今でも外から来た人間」

長年離島で働く先輩応援ナースがこう言っていました。
島で産まれた人間しか「本当の島民」になれないそうで・・・。
ガチ離島はそうした世界です。


(離島から逃げる唯一の交通手段)
(ただし島民の監視は厳しい・・・)

それでも離島で働きたい!

ガンバレ!!!
( `ー´)ノ

看護師の資格があれば誰でも応募できますから。

ただし看護師キャリアが浅いと難しいです。
ナースは自分だけも珍しくないですし、ドクターが留守中は1人で対処することになります。

また最近の離島はリゾート化しており、これがまたやっかいです。
初診の方が増えますし、日本語が通じない事も多いですし、「離島の診療所で手に負える訳ねーだろーーー!」といった重篤な方も来ます(外傷なら何とかなりますが、持病だとかなり厳しい)

本土の病院に電話することも多く、やり取りできる知識と経験がないと地獄をみます…。

という訳で、新人さんでは無理です。
実務経験が無いと厳しいです。
即戦力を期待されますし。

どんなスキルが必要?

広く浅くと言った感じです。

内科と外科両方、または救急の経験があればベストだと思います。
最近はオペ看が特に不足しており、手術室経験があるとかなり優遇されます。

応援ナースは誰もがなれるものではなく、かなり幅広い知識と経験、判断力が必要です。

ただし離島側としては、とにかく人手が欲しいためか、甘い言葉で誘惑してきますのでご注意を(^^;)
後悔した看護師は数知れず…。

私も含め(ToT)

面接はどんな感じですか?

電話面接になります。
最近はラインのようなビデオ電話が多いです。

流れとしては、応援ナースに登録、病院選び、履歴書を送る、電話面談、内定、移住。
よほど問題がない限り、面接中に即内定が出る印象です。

離島側は、応援ナースの受け入れに慣れているので、入職まではスムーズでした。
大変なのはその後です(-_-;)

離島に寮はありますか?

寮といいますか・・・

大きな島では寮に入れたりもします。
レオパレスのように家具家電付きが多いです。
離島への引越し代はバカ高くなるので、荷物が少なくて済むのはありがたいです。

全部持っていくと60万円以上の見積もりでしたので…

でも引っ越し費用は負担してもらえますよね?

はい。
応援ナースの場合、引越費用は病院から支給されることが多いです。
飛行機代も出してもらいました。

でもこれは行くときの話…。
出るときのことも考えておきましょう。

ガチ離島の住宅事情

離島において自宅環境はかなり重要です。

アパートがあれば、アパートにしましょう。
できるだけ上層階で。

1階は害虫、害獣で死ねます。

ただしガチ離島にはアパートがほとんどありません。
民営アパートは大きな島以外ほぼ無し。

あっても県営アパートで築50年。
それでも数が少ないため満室だったりします。

その結果、廃墟のような一軒家に・・・。

一軒家は害虫で死ねます(大切なので2度言いました)
離島の虫は凶悪レベルです。
ゴキブリなんてかわいいもので、巨大ムカデに巨大ネズミ、巨大便所コオロギ、正体不明の害虫など、とにかく酷い・・・。
その辺のメンタルが強い人でないと、常にビクビクして暮らすことになります。

それにご近所さんとの付き合いも濃厚になりがち。
家に勝手に入ってこられたり、鍵をかけると「島でカギをかける奴はおらん!」と怒られたり、留守中に大家さんが合鍵で勝手に入ったり。

もちろん悪気はないんだと思います。
でも自宅なのに、いつ誰が来るか分からないのは酷いストレスになります・・・。

昔からの住人なら慣れっこかもしれませんが、都会育ち(地方だけど)にはきつかった。
それに顔見知りと言っても他人ばかり。
物理的に怖い場面も何度かありました…(入浴中と寝るときだけは絶対に内カギしましょう!)

私が離島から逃げ出したのは、住宅事情が大きな要因。

アパートなら多少安全なので、離島は絶対に2F以上のアパート推奨です!
それが確保できないなら行っちゃダメ!

離島で非日常を味わいたい

旅行でも十分味わえます。

理想の生活をしたい

分かります。
でも現実も見ましょう。

応援ナースのメリット・デメリットまとめ

メリットは、
・入職までが結構スムーズ
・歓迎されている感はあった

デメリットは、
・離島は高い看護スキルが求められる
・一人看護はプレッシャーも大きい
・給料は普通
・そのくせ「高い給料出してるんだから!」と言われる
・しかも物価が高い
・虫が強烈
・閉鎖的
・嫌われたら地獄
・逃げられない(物理的に)

デメリット多いですね・・・
個人的にはもう無理って感じです。

教訓

離島は旅行で楽しむ所。住むところじゃない。
ドクターコトーとか夢見すぎ(私や!)
患者さんは酒飲んで暴れまわるし、虫ヤバいし、孤独だし、そもそも田舎のコミュニティに溶け込むのは無理だと気が付く・・・。

離島ナースになりたい人へ

移住したいなら沖縄の本島がオススメ。

ほどよい都会にリゾート感があります。
沖縄はのんびりした県民性なので、時間の流れもゆっくりな感じ。
仕事、住居、食べ物、人間関係を自分に合わせて選ぶことができます。

例えば職場について。
離島は診療所1つだけど、沖縄にはたくさんある。
小さな診療所から、大きな総合病院、訪問看護、介護施設まで本土とほぼ変わらない。

給料もほぼ本土と同じ。
夜勤ありなら30万~、日勤のみでも25万~。

物価も本土とほぼ変わらない。
格安航空を使えば、東京や大阪まで1万円で行ける。

移住者も多く、よそ者でも全然OK。
フレンドリーな人が多くて友達が作りやすい!
オープンで出会いも多いです(#^^#)

遊び場も多い。
1人でも遊べるし、バリエーションも多くて飽きもない。

アパートも沢山あって選び放題。
心街からちょっと離れると、月4万円で駐車場付きの新築があります。

ただし朝の渋滞は酷い(ToT)
夕方は観光客も入り交ざって地獄。
公共交通はモノレールしかないから車が多いのよね・・・。

なので仕事を決めてから、アパートを決める事。
徒歩圏内のアパートが楽です。

最後に

正直、離島はオススメはできません。
やっぱりハードル高いです。
もし友達が行きたいと言ったら全力で止めます(^^;)

気軽に移住なら沖縄くらいが丁度良いです。
行くのも、住むのも楽です。

それでも離島ナースになりたいなら、ナースパワーがオススメ。
離島の求人は一番多く、担当さんは手慣れており親切でした。
ナースパワーの詳細へ

沖縄なら看護rooがオススメ。
求人が一番多く、条件も比較的良かった。
沖縄も看護師不足のため、本土以上の高待遇の求人もあるから、移住を考えるならまず一度見ておくと良いです。

(求人票は下記から登録後に見れます↓)
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