看護師が病院以外に転職した結果
笹山チカ(29歳・看護師)
こんにちわ。
アラサー間近の笹山です。
私は今、病院以外で働いています。
地方の介護施設です。
「若いのに介護施設かよw」「病棟で働くべき」と、バカにされそうですが、自分的には良い判断だったと思っています。
バイタルや投薬、介護のヘルプに回ったり、のどかな毎日です。
夜勤が無くなり収入は減りましたが、それでもこの安定収入は恵まれていると思います。
私が介護施設に転職したのは「看護師を辞めたくなったから」です。
単純な話、嫌になった訳です。
どんなに頑張っても上には上がいて、高い目標、終わりのないラダーを求められるに疲れたのです。
しかしながら。
今の介護施設は、なかなか快適です。
仕事量が少ないこともありますが、良い感じに活躍できています(自分で言うのもなんですが)
まずパソコンができる人が少なく、そうした仕事が舞い込んできます。
「介護カルテ」という電子カルテの介護施設版があるのですが、この使い方に一番詳しいのが私ですw
転職してまだ間もないですが、看護スタッフの皆さんは高齢のため、パソコンの扱い自体に慣れていないからです。
何かあれば「笹山さん、これどうしたらいい?」と聞いてくださいます。
月末の請求業務も、私がメインで担当しています。
あとは体力が必要な時も「笹山さーん」と声がかかります。
雑用に近いですが、それでも頼ってもらえるのは嬉しいものです。
こうなると先輩方も優しくしてくれます。
色々と教えてくださいます。
利用者さんとのコミュニケーション方法、ご家族との関係、社会人マナーなど、看護以外にも色々と。
結婚や実家へのUターンなどの人生相談もよく乗ってもらっています。
看護師は、身の丈に合った職場が良いのかなと思っています。
そこでちょっと背伸びしたポジションに付ければ、飽きることもなく仕事を楽しめます。
ある程度の看護スキルと若さがあれば、重宝される職場は山ほどあります。
スーパースター、エリート職員、エース看護師になれたりします。
けどそれは病院以外だと思っています。
病院は、どうしても意識高い系の集まりになりますから。
そこで切磋琢磨するのは、精神的な摩耗もそれなりです。
看護師は職場を絞り過ぎないほうが幸せになれるのかなと。
「若い看護師は、病棟一筋」という方針には、余り賛同できません。
だって幸せは人それぞれだから。
看護師として成長したい人もいれば、誰かに頼られているだけで幸せになれる人もいるのです(私のように)
病院以外の職場は、良くも悪くも意識が低めで、自分のような人間でも頼りにしてくださいます。
これは何よりも嬉しいものだと知りました。
もちろん介護施設にも凄い経歴の先輩がいます(ICUや救急、大学病院出身の方もいます)
でもある意味、ちょっとおバカなフリをしているのだと思っています。
おバカなフリをした方が楽に生きられますので。
無用なライバル心で戦ったり、足の引っ張り合いをしなくて済みます。
新卒の方は、まず病棟で経験を積むべきだと思います。
病院以外で活躍するには、最低限のスキルが必要です。
個人的に2年くらいは、病棟で経験した方が良いかと思います。
そうすれば、たいていの病院以外でやっていけるかと。
介護施設に限らず、健診センター、治験コーディネーター、美容外科、訪問入浴などなど。
(訪問看護はチョット厳しいかなと思います)